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横尾弘一の「野球とともに生きている」season4
真剣勝負をたくさんしたい
淡々と、黙々と原稿を書いております。
今、書いているのは田澤純一投手のこと。

機械音痴の僕も原稿はパソコンで書きますが、

まずは依頼された原稿をひたすら書く。
で、パソコンの画面上で誤字、脱字などをチェックします。

次に、400字何枚という依頼ならば40字詰めで、
もっと具体的に16字×300行などという依頼であれば、
そのフォーマットに合わせてプリントアウトし、
今度は味わいながら読み直します。

どうしてもパソコン上の電子信号では、
“味わう”という作業ができないからです。

そして、プリントアウトした原稿に赤字を入れながら、
依頼者である編集者の好みや傾向を考えます。
編集者は自分以外の第一読者ですから、
まずはこの第一読者を満足させたい。
編集者の多くは徹夜で飲み明かしたり、
少なくとも打ち合わせでお茶をしたりしていますから、
その際に雑談をしながら、彼、彼女らの好みを
こっそりと探ってみるのです。

自分が満足し、編集者も喜ばせられそうだと判断したら、
テキストデータにしてメールします。

どんなに文字数の少ない原稿でも、
これが僕のルーティーン。
ネクストバッターズサークルにいる時のような作業です。

そうやって編集者を通して、僕の原稿は世に出ます。

編集者の多くは、原稿が届けば感想や意見、
時には書き直しの要望を返してくれます。

でも、最近はそのキャッチボールをしてくれない編集者が増えました。
心配になって電話をすると、

「原稿ありがとうございました」

それで仕事は完了するんだけど、
何かが足りない気がします。

出版界は未曾有の不況で苦しんでいます。
不景気だから本や雑誌を買わないということもあるのでしょうが、
僕は本や雑誌自体に面白さがなくなったということも
あるのではないかと考えています。

雑誌の企画原稿でも、もっともっとこだわって
作ってもいいんじゃないかなぁ。
凄く疲れるけど、世に出た時の喜びが違うから。

幸い、僕はそういう仕事に恵まれているけど、
だからこそ、あっさりした仕事のやり取りには不安を感じます。

何度も何度も書き直させられて、
「コンチクショウ」と思っても、
いいものが作れれば水に流せる。

そういう編集者との真剣勝負を続けていきたいです。
コメント
コメント
わかります!
なんか編集者さんをスルーで通った時に「何かアドバイスや指摘はないのかよ」とか「本当に見てくれているのか?」と言う不安はありますよね。
横尾さんとしてもなるべく指摘がないように書いてるとは思いますが、思い入れが深過ぎたり、疲れている時には冷静な第3者のコメントがないと不安ですよね。ノーチェックで世に出て行ってしまう不安と言うか。
私も文章を上司に直された時には、あまりいい感じはしませんが、同時に良く見てくれていると思う時があります。いいものを作り上げるためにはキャッチボールやコミュニケーションが不可欠です。横尾さんのブログ見ていて改めてそう思います。
2009/09/05(土) 07:36:37 | URL | サミーレック #79D/WHSg [ 編集 ]
Re:真剣勝負をたくさんしたい
編集者との勝負出来る事は羨ましいです。
なぜなら自分の書いた文章と編集者の求める文章の熱い激論がある事で、お互いを高められる関係になると思います。それは作者と読者との架け橋になるからです。
何も指摘が無いのは、ちょっと寂しいと横尾さんの気持ちが分かります。
最近ある野球雑誌(横尾さんの関連しているものではありません)が出版ペースが速くなって、記事の内容が浅くなっている雑誌も有ります。(その雑誌は立ち読みだけで終わります)
読者の求める題材を見つける事は簡単な様で難しいと私は思います。
2009/09/05(土) 08:55:30 | URL | SPOSPO #79D/WHSg [ 編集 ]
Re:わかります!(09/04)
サミーレックさん
多分、僕が編集者出身ということもあるのかな、と。
でも、頑張って出版不況を乗り越えたいです。
2009/09/06(日) 02:26:10 | URL | 横尾弘一 #79D/WHSg [ 編集 ]
Re[1]:真剣勝負をたくさんしたい(09/04)
SPOSPOさん
貴重なご意見、いつもありがとうございます。
読者の方々が楽しみにしてくださる
本や雑誌を作れるよう頑張ります。
2009/09/06(日) 02:27:43 | URL | 横尾弘一 #79D/WHSg [ 編集 ]
Re:真剣勝負をたくさんしたい
知人の大学生から聞いた話。
彼がニュースバラエティ番組を見ていたら、テロップの数字が明らかに間違っていることに気づき、放送局にメールで指摘したそうです。
そうしたら番組プロデューサーから丁寧な返信があり、制作の会議でそのメールを使って注意喚起をしたコトを伝えてきたそうです。
レスポンスに喜んでいた知人に僕は、「熱心に見てくれていたことが嬉しかったんでは?」と、プロデューサーさんの気持ちを推理してみました。
横尾さんと編集者さんのやり取りに通じる話かな?と思いました。
2009/09/07(月) 00:00:39 | URL | ウリャー吉井店長頑張れ #79D/WHSg [ 編集 ]
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