選抜高校野球大会の出場校が決まると思い出すこと

これは、仕事を離れた個人的な話だし、

子供の頃、とあえてボカしますが、

僕は当事者ではないけれど、こんな経験をしました。

親戚の兄ちゃんが在学する高校が、

秋季地区大会でいいところまで勝ち上がった。

でも、俗に言われる選抜安全圏には届かなかった。

すると、その高校に主催新聞社の支局から

｢高校である程度まで新聞の購読者をまとめてくれれば、

選抜大会に出られるかもしれませんよ｣と連絡があったという。

それで、親戚の叔父さんは、遠く離れた我が家にも

協力してほしいと言ってきて、僕の親は同意した。

そして、新しい年を迎えた頃には内々に選抜当確が出た。

もちろん、出場校が発表される日は準備して迎え、

大逆転のサプライズ選抜なのに、

僕も｢ああ、やっぱり出場できたんだ｣と受け止めた。

もう何十年も前の話だけれど、僕の中ではずっと

それがいいことかどうかというよりも、

選抜高校野球大会とはそういうものだと受け止めている。

少なくとも、親戚の兄ちゃんは一回戦で強豪校を倒したし、

それで大学でも野球部に入れたのでよかったと思っている。

もちろん、そのことで選抜されなかった高校があるわけで、

そこに思いが至るようになったのは大人になってからだ。

コンプライアンス重視の現代には、そんな話はないだろう。

でも、過去にそういう経験をした僕は、

サプライズ選考がある度に、そのことを思い出すなぁ。



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