横尾弘一の「野球とともに生きている」season3
戦力外になった時は放っておいてあげたい
僕は『戦力外通告』をテーマにした番組が好きではありません

取材テーマに関する考え方は人それぞれなので、

番組の内容、制作している方々、協力している選手を決して否定しません。

ただ、プロと呼ばれる仕事に就く際は相当の覚悟がいるわけで、

その仕事を続けられなくなるかもしれないという局面に立たされた時は、

その覚悟を試され、再確認するタイミングだと思います。

そして、それは自分と家族など、

ごく限られた人の空間で過ごし、考える時間でもあるのだと思います。

普段からスポットライトを浴びる選手やチームを取材する僕たちは、

そういう時くらい、彼らの決断を静かに見守りたい。

つまり、ネタになるからと言って、こちらの都合で何でも追いかけるのではなく、

選手をリスペクトしているからこそ、

放っておいてあげる思いやりも必要だと思うのです。

インターネットの普及によって、情報の伝達速度は飛躍的に発達した。

スポーツニュースを見逃したら、

前夜のプロ野球の結果を朝刊まで待つなんてことは決してない。

でも、そういう時代だからといって、

情報を出すタイミングはしっかり考えなければならないでしょう。

戦力外通告された選手に対しては、

個人的には次に進んだ道で軌道に乗った時、

早くても進むべき道が決まった時に、

こんなに悩んでいた時期もあったよね、と報じてあげるほうがいいかなと。

もちろん、その種類の企画が支持されているということは、

僕の考え方はマイノリティなのだと承知しています。

でもね……。

プロ野球選手が、リタイアするかもしれない瞬間というのは、

スーツアクターが着ぐるみを脱いで休憩している時間と同じじゃないかな。

それを見せてもいいのかな、そんなふうに思ったりします。

取材ノートの交換

取材ノートを新しくして、明日から現場に出ます。

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コメント
コメント
私の知人でプロ野球選手で戦力外通告を受けた時に取材申し込みがあったと言っていましたが、本人は断ったようです。ちなみに、現在は他球団で続けています。

戦力外通告を受けた選手にも取材の拒否権があるので、許可した選手はそれを含めてプロ野球選手なのだということを世間に伝える使命を持っているのではないでしょうか。
2016/01/03(日) 19:54:25 | URL | タイガー #- [ 編集 ]
No title
私もタイガーさんに同感です。
取材の申し込みがあり、横尾さんの言う「スーツアクターが着ぐるみを脱いで休憩している時間」を見せても差し支えない対象者が承諾したうえでの番組。観る方も嫌なら観なければいい。

話は少しそれますが、今回の放送でBCリーグへの進路が決まった選手がいました。その影響で観に行ってみようというファンがいればBCの観客増員につながるし、そこで応援され再びNPBに戻るというドラマが生まれるかもしれません。
選手を身近で感じ、選手個を良く知るからこその横尾さんの想いも理解は出来ますが、いろんな方向からの取材があるから視聴者や読者は興味を持つのではないでしょうか。
2016/01/04(月) 08:40:06 | URL | 野球小僧 #g/ZrpROs [ 編集 ]
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